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費用をかけないイベント企画!管理会社、コンサルタントと協働し多数開催

イベントは、マンションのコミュニティ活性化に大きな効果が期待できます。しかし、実際にやるとなると企画・立案から予算の管理、当日の司会進行まで、理事たちが様々な役をこなさなければならず、負担が重いのも事実です。管理会社をはじめ、多くの協力者たちとコラボレーションして、イベントを多数開催しているマンションを取材しました。

各種イベント

体操×ヒーローショーが子どもたちに大盛況!近隣施設の協力が成功の鍵に

OLYMPUS DIGITAL CAMERA朝10時前、マンションのエントランスに設けられた受付のデスクに、次々と小さな子どもを連れたファミリーが集まり始めました。今日は「ザ・ハウス港北綱島」のイベントの日。エントランス前の前庭を舞台とし、体操とヒーローショーを行う子ども向けのイベントです。

 

理事長の斎藤さんが司会進行を務める中、講師としてやって来たのは「打ち水マン」と呼ばれるブルーの衣装を身につけたヒーロー。子どもたちの歓声が上がります。打ち水マンは輪っかを並べてジャンプしたり、走ったり、マットの上ででんぐり返しをしたりといった動きを教えます。子どもたちはそれを真似て次々に体を動かしています。みんなすっかり体操に夢中のようです。

 

すると、どこからか黒い衣装を身につけた悪者が登場。打ち水マンとの戦いになりました。子どもたちも大きな声で打ち水マンを応援します。最後はヒーローが悪者を倒し、みんなで一緒に輪になって踊ってイベントは終了。今日の参加特典をもらって解散しました。こんな楽しいイベントを考案したのは、斎藤さん。打ち水マンと悪者を演じていたのは、最寄り駅のそばにあるスポーツクラブ メガロスのコーチたちでした。

 

「音響設備の提供とコーチの派遣はメガロスさんに、受付や音響などのバックアップは管理会社の長谷工コミュニティさんにやってもらいました。台本も自分で書いたので、今回のイベントはほとんど無料でやっているんですよ」と斎藤さん。打ち水マンなどの衣装は、(株)長谷工コミュニティによるイベント「マンション打ち水大作戦」で使用しているもので、今年のサマーパーティの時に登場した打ち水マンを見て斎藤さんが企画を考えたのでした。

 

支援団体や管理会社との協働で多数のイベントを開催

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東急東横線「綱島」駅を最寄りとする「ザ・ハウス港北綱島」は、2010年に竣工した総戸数487戸のマンション。竣工時から月500円の会費を払って参加する「フレンドリークラブ」があり、マンションのコミュニティ形成を支援する「デザインショップまちや」をパートナーに迎え、毎年様々なイベントを行っています。毎年フレンドリークラブ担当理事を6名ほど決め、まちやとともに年間計画を立てているそうです。

 

イベントは大きく3つに分かれます。1つ目は月1回ほどのワークショップ。そば打ちやハンドクラフトなどの講座を、講師を招いて行います。参加者は毎回10~20名程度。マンション内の共用施設や中庭などで行っています。2つ目は年に2、3回のバスツアー。まちやが得意とする自然体験活動で農業体験やエコツアーなどを行うもので、参加者は50名程度。ワークショップと同じくまちやが企画・立案、運営までサポートしてくれます。3つ目は7月のサマーパーティと12月のクリスマスパーティ。こちらは管理組合が主体となって運営し、毎年100~200世帯の参加があるそうです。

 

今回のイベントはそれらとは別で、個人的にもイベントの企画などが得意な斎藤さんが、子どもが参加しやすいものとして、子育て世代の交流促進を図る企画を考え、理事会の承認を得て近隣の保育園などでも告知をし、開催しています。管理会社の協力はもちろん、近隣のスポーツクラブやファミリーレストランなどとコラボレーションすることで運営費を抑えるとともに、コラボした企業にとっても数百世帯に直接働きかけて認知度を上げることができ、Win-Winの関係となります。イベント終了後には、地域で使えるチケットや無料券などが配られ、住人にとってもお得。実際に今回のイベント後はメガロスの一日体験チケットを受け取り、「一緒に行ってみませんか?」とお話をされているママさんたちもいました。

 

今後の運営には課題も……。より充実したイベントを!

saitou_simizuフレンドリークラブ担当理事の清水さんにもお話を伺いました。「年初に理事とまちやさんとで年間計画を立てるのですが、そこで大人向け、子ども向けなどイベントの種類や内容のバランスを見ます。まちやさんが色々な提案をしてくれ、また打ち合わせも基本的にメールで行えるので、理事たちは本当に助かっているんです」。入居時はまちやとの契約は2年間、とされていましたが、居住者からも好評だったため現在まで契約を更新し続けているそうです。

 

また、管理会社の協力も不可欠で、チラシの配布、まちやとのやりとり、会費の出入金管理、事前準備や当日の受付など、様々な形でイベントに関わってくれているそう。「イベントは大変、というイメージがあるし、実際担当理事になる前は私もそう思っていたのですが、皆さんの協力があるので思ったよりも大変じゃなかった。管理会社やまちやさんがいなかったら、ここまで頻繁にイベントを開催できていないと思います」と清水さんはいいます。

 

ただ、いくつかの課題もあります。まずは斎藤さんが個人的に企画しているイベントとのバランス。フレンドリークラブ主催のイベントとどうコラボしていくのか、また今年は斎藤さんが理事長となったことで子ども向けのイベントが増えましたが、理事は輪番制であるため、斎藤さんが理事を退任した後どうすればいいか、という問題があります。

 

また、フレンドリークラブによるイベントも、ワークショップとバスツアーは参加者が少ないうえに同じ顔が集まることも多く、すべての組合員から月500円を集めている中で不公平感があるのではないか、と考えているそうです。「フレンドリークラブ会費は年300万円程度の予算になります。バスツアーは参加者からその都度参加費を募っているとはいえ、住人全体に還元されるとはいいがたい。それなら多くの方が参加しやすいサマーパーティやクリスマスパーティに予算を多めに振り分けた方が公平ではないか。今後はそのことについてもみんなで話し合っていきたいですね」と清水さんは語ってくれました。

 

☆☆☆

次回は、フレンドリークラブが主催するクリスマスパーティの様子をレポートします。

 

To Be Continued.

概要(取材年月:2018年09月)
  • 建物名:ザ・ハウス港北綱島
  • 所在地:神奈川県横浜市
  • 階数 :地上7階建て
  • 総戸数:487戸
  • 竣工年:2010(平成22)年
  • 管理形態:全部委託
  • 管理会社:(株)長谷工コミュニティ
  • 総会開催:毎年12月
  • 役員数 :20名
  • 役員任期:1年(輪番制、再任は妨げない)

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