mainView
南大沢_老人ホーム訪問1

高齢者の居場所を創生するシニアの会は、マンション、地域のコミュニティも支える存在に【後編】

多摩ニュータウンの西部に位置する総戸数452戸の「パークフィーネ南大沢」には、活発に活動をしているシニアの会があります。交流会のほか、健康増進、生きがいづくりのための活動など、様々な会をつくって積極的に居住者間の交流を図っていますが、シニアの会の中だけでなく、管理組合の活動を支え、さらには地域との交流や貢献活動をしているのも大きな特徴です。
前編はこちら

防犯・セキュリティーシニアライフ各種サークル活動

シニアの会と管理組合との良好な関係

南大沢_秋祭り管理組合との関係はとても良好。会員数の多いシニアの会からは、常に数名が理事を務め理事会に参加していること、また理事会の常設委員会である防災・防犯委員会やペット委員会などに、シニアの会のメンバーが積極的に関わっていることも理由のひとつです。

 

理事会主催の秋祭りでは、号棟別に屋台を出しているのですが、ビールを提供する屋台は昨年からシニアの会が担当しています。祭りの舞台では、シニアの会の合唱団「うたおうよ」がトリを務めるのが定番になっているそうです。クリスマス会ではドイツ語講座で培った第九を披露。お正月に行われる餅つき大会では、子どもたちに凧揚げやコマ回し、羽子板など昔ながらの遊びを教えながら交流していくことで、好評を博しています。

 

中でもユニークなのが「カレンダーの仲人」です。とある会員が「現役を引退したらカレンダーが手に入りづらくなった……」とつぶやいたことから始まったこの行事、現役世代の居住者に「会社や自宅で余ったカレンダーがあったら持ってきて」と呼びかけ、元旦に共用施設で披露。欲しい人がそれをもらっていく、というものです。もちろん、会員外にも広く公開し、毎年楽しみにしている居住者も多いそうです。

 

「地域に貢献できる活動を増やしたい」

OLYMPUS DIGITAL CAMERAまた、「自分たちだけで楽しむのもいいけれど、地域に貢献できる活動も増やしていきたい」という多くの会員の声を受け、地域貢献活動にも積極的に取り組んでいます。まず身近な地域貢献として日々行っているのが、小中学校の児童生徒の登校時の見守り活動です。毎朝通学路に立って子どもたちに声をかけ、年間で160回以上も活動。その取り組みが評価され、市から感謝状をもらいました。

 

毎月1回、20名ほどが参加して、マンション周辺の道路や公園の清掃活動も行っています。夏休みには近くの小学校の校庭でラジオ体操です。これは、シニアの会が発起人となって始めたもので、地域を巻き込みながら現在は共催という形をとって活動しています。郵便局がサポーターとなってくれ、郵便局長が毎年ラジオ体操のカードを手配。夏休みの始めと終わりの1週間に行います。青少年対策委員会、学校運営委員会などへの参加、放課後の学童保育や中学校を訪問して勉強を教える補助員として活躍している人もいます。

 

「友愛訪問」と称した施設への慰問も大切な活動のひとつです。老人ホームでは、踊りや歌を披露。保育園の慰問では、「パークフィーネのおじちゃんたちが来てくれた!」と喜ぶ子どもたちを見て元気をもらっています。シニアの会の会員で、現在は施設に入っている高齢者を訪問する「見守り活動」も行っています。「知り合いの近況を話したり、マンションに住んでいた頃の思い出話に花を咲かせたりすることができてうれしい」と、とても好評だとのことです。

 

引き継ぎ資料、歴史資料、コミュニケーションにも一役

OLYMPUS DIGITAL CAMERAシニアの会では、これらの活動をまとめる会報を年4回発行。5名の製作メンバーで手分けをして作業し、原稿は掲載内容の担当者にお願いすることもあります。会報は、会員の住戸にポスティングして回るほか、掲示板に張り出して、会員以外の人も見ることができるようにしているとのこと。そうすることで、新しい会員が増えることを期待しています。「会の継続性を考えたら、今後より若い世代の入会を増やしていく必要があります。ゴルフの会など趣味のためや、リタイヤ後のことを考えて入会してくださる現役世代も少しはいますが、役員のなり手不足や会員の高齢化もあり、今後はより若い世代にアピールしたい」と現会長の舟木さんは言います。

 

とはいえ、会員はもちろん、管理組合にとっても地域にとってもすでに欠かせない存在となっているシニアの会。今では「管理組合の行事はシニアの会なしでは回らない」と理事さんたちに言われるほどだとか。東日本大震災の時はたまたま映画の上映会の真っ最中で、揺れが収まった後そこにいたメンバーで手分けをして一人暮らしの高齢者の住戸などを訪問。タンスが倒れてきてオロオロしていた居住者を助けたという経験もあるそうです。

 

パークフィーネ南大沢のシニアの会が管理組合とよい関係を築いている秘訣を舟木さんに伺うと、「シニアの会はあくまでマンションの中の一団体。管理組合やコミュニティクラブの範囲を越えて活動しようとは思わない。年寄りは出すぎちゃダメなんですよ」と明るく教えてくれました。

 

概要(取材年月:2020年09月)
  • 建物名:パークフィーネ南大沢
  • 所在地:東京都八王子市
  • 階数 :6~14階建て(全6棟)
  • 総戸数:452戸
  • 竣工年:2002(平成14)年
  • 管理形態:全部委託
  • 管理会社:(株)長谷工コミュニティ
  • 総会開催:─
  • 役員数 :シニアの会の役員数:12名(任期1年、継続も可能)
  • 役員任期:─

マンションライフをサポートする関係団体(リンク)