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新宿の60階建て超高層マンションで 地域とつながるコミュニティ支援プログラム

大規模マンションなどでは、売主であるデベロッパーとその管理会社が積極的にコミュニティ支援に乗り出すことがあります。これらは、マンション内の人間関係をよくするだけでなく、管理組合を円滑に運営することなどにも効果がある取り組みです。西新宿に誕生した超高層マンションで、入居前から行われているコミュニティ形成のための取り組みをご紹介します。

各種イベント

日本最高階数の都心マンションで生まれるコミュニティ

DSC_0885超高層ビルが立ち並ぶ新宿。中でもひときわ高い真っ白な外観のタワーマンションが、「ザ・パークハウス 西新宿タワー60」です。その名の通り60階建て。日本の分譲マンションとしては、最高階数を誇ります。竣工したのは2017年6月、入居開始は10月末から。しかし、それ以前から顔見知りの居住者がたくさんいました。

 

元々は、木造住宅密集地域の再整備と防災力の向上を目的とした、再開発事業として立ち上がったマンション計画。地権者も85名が入居するとあって、地元のコミュニティが引き継がれることは想定できましたが、それだけではありません。入居前から、売主側が企画した「西新宿 CLASS in the forest」というエリアコミュニティ支援プログラムが実施されていたのです。

 

同プログラムは、自然、防災・減災、多様性の3つのコンセプトを軸に、各界の専門家がナビゲーターとして加わり、2015年から2020年までに計60回のプログラムを提供するというもの。中でも珍しいのは、入居前のイベントで契約者だけでなく購入検討者までが参加して、「マンションと地域の未来」についてトークセッションを行ったことです。

 

 

 

 

 

 

 

nishishinjuku matsuriその後も、マンションのコミュニティスペースの監修を担当する東京おもちゃ美術館の見学会や、新宿の自然探検などが次々に催され、今年7月に行われた「お祭り、再発見」という交流イベントですでに12回目を数えました。このイベントでは、2カ月後に開催される地元神社の例大祭に向けて、新しく入居する人に祭りの楽しさや豆知識、地元の人たちが祭りを心から愛していることなどが語られ、これから西新宿が自分たちの住む街となる人たちにとって、街への愛着を育む体験となりました。

コミュニティ支援プログラムの2つの柱

spo同マンションのコミュニティ支援プログラム「西新宿 CLASS in the forest」は、2つの柱から成り立っています。前述した60のイベントを通じてコミュニティを形成する「CLASS60」と、居住者が自由に企画・開催する「CLASS i」の2つです。

「CLASS60」は、コーディネーターが企画し、外部の専門家を招いて開催されるプログラム。3つのコンセプトに基づいた外部専門家は、東京おもちゃ美術館の館長さんや環境教育プログラムを提供するNPO法人、防災研修を行う団体やアスリートなど多種多様です。7月に開催された交流イベント「お祭り、再発見」や、週末の夜にプロのアスリートたちを招いて行わた「ウィークエンド・ストレッチ&ディフェンス・アクション」などは、多くのメディアで取り上げられています。

「CLASS i」は、居住者のアイデアの実現をコーディネーターがサポートし、マンション内の共用施設などを利用して運営するプログラムです。入居開始後は様々なワークショップやイベントを計画中で、それぞれの取り組みには、地域やマンションでのコミュニティ支援に多数の実績を持つコーディネーターが参画します。特に「CLASS i」のコーディネーターは、入居後3年間マンションに定期的に滞在し、アイデアの実現や地域とのつながりづくりをサポートする予定です。

最強の防災設備とワークショップやイベントで災害に強いマンションに

1図防災についても、すでに2回ほどイベントが開催されました。マンションの防災プログラムを監修するCommunity Crossing Japan(CCJ)により、15年8月に「マンションライフのための『よき避難者』防災ワークショップ」、16年2月に「世代別非常食のすゝめ」がそれぞれ行われています。

「世代別非常食のすゝめ」イベントでは、「支援物資が届くのは早くても3日目」、「配給の多くが炭水化物であるため、食べ続けると血糖値が上がるリスクがある」など、現場を体験した人の声を紹介したり、実際に非常食を試食したりして、気づいたことをフィードバック。参加者からは「非常時には世代を超えて動ける組織をつくるのが大切だと感じた」といった前向きな声も上がりました。

また、ザ・パークハウス 西新宿タワー60では、ハード面においても最新鋭の設備等が施されています。建物には制振装置を採用。6つのフロアに防災倉庫を設置しているほか、地下2階には地域用防災倉庫があります。再開発組合と新宿区が協定書を結び、同マンションが地域防災拠点の機能を担うことになっているのです。

最新鋭の設備と、イベントなどを通じて形成されるコミュニティ。ハードとソフト両面からの備えで、災害に強く、住人たちが安心して暮らせる超高層マンションが育っていくことでしょう。

 

概要(取材年月:2017年08月)
  • 建物名:ザ・パークハウス 西新宿タワー60
  • 所在地:東京都新宿区
  • 階数 :地上60階地下2階建て
  • 総戸数:953戸
  • 竣工年:2017(平成29)年築
  • 管理形態:─
  • 管理会社:三菱地所コミュニティ(株)
  • 総会開催:─
  • 役員数 :─
  • 役員任期:─

マンションライフをサポートする関係団体(リンク)