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自主運営の多彩なサークル活動が、人のつながり生むきっかけに

千葉県習志野市に建つユトリシアは、総戸数1,453戸という大規模マンションです。東京ドーム1.4個分の敷地(総開発面積6.6万㎡)内には、クラブアリーナ(体育館)やパーティールーム、キッズルームやミーティングルームを備える屋内施設に加え、バーベキュー広場や菜園・庭園など、充実した共用施設が特徴となっています。自主運営コミュニティクラブ「ハッピークラブ」は、これら共用施設を居住者間の交流の場として活用しながら、マンション全体のコミュニティ形成に取り組んでいます。

各種サークル活動各種イベント

子どもから大人まで楽しめるサークル活動

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ハッピークラブは、ユトリシア管理組合傘下のコミュニティ活動組織で、運営体制はクラブ運営委員長をトップに運営委員会18人で構成しています。サークル活動の支援とマンション内で開催する各種イベントの開催業務を担っており、運営費は居住者から集める月額300円(1世帯当たり)で賄っています。

現在活動しているサークルはフットサルやバレーボール、バスケットボールなどのスポーツ系を中心に、フラダンスやガーデニング、菓子教室、アロマテラピー、英会話教室など30団体で、このうち3分の1程度が子ども向けとなっています。なかでも「ジュニアチア」(チアリーディングチーム)は大会に出場するほどの強豪サークルとなっており、今年に入り幼稚園・低学年向けの「キッズチア」も立ち上げました。

サークル活動については、運営規則により①マンション居住者の家族で5世帯以上または参加者10人以上②クラブイベントに協力すること③マンションの夏祭りに運営スタッフとして協力すること④会計報告すること、などが条件となっており、無料体験会(2回)を実施した後に設立申請を行います。クラブ運営委員会で審査・許可が下りれば、共用施設の無償利用(但し半年前に予約)と年間1万円の補助金が受けられることになります。講師料はサークル負担ですが、共通備品などは補助金で購入が可能です。こうした内部規則は2015(平成27)年秋に運営委員会で見直しを図り、同年10月から運用を開始しました。

“自然と広がる交流の輪”がマンションの魅力

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同クラブの創設は、マンションが竣工した2009(平成21)年。デベロッパー側(事業主)の専門スタッフの全面的なサポートを受けながら、各種サークルの体験会を通じたサークル設立準備、夏祭りや子育て交流会といったイベント企画・開催などを行い、「どういったサークル活動やイベントをしていくことがいいのか」と検討を重ねていったといいます。居住者に対して実施した活動希望アンケートの結果をもとに、サークル・イベント活用の内容を絞り込むとともに、サークル活動の管理・運営やイベント企画・開催ノウハウを構築し、2011(平成23)年から自主運営に切り替えました。

サポート終了後も居住者による活発な運営と継続的な進化があること、クラブ活動の広がりがマンション全体のコミュニティ形成に役立っている点が、「絆の生まれるコミュニティのあり方を実証している」と評価され、2014年度グッドデザイン賞(公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。もともと同マンションは多彩な共用施設が魅力の1つになっており、「コミュニティ活動が活発なマンションだということが購入のきっかけになった」という居住者が多いといいます。また、幼稚園や小学校に通う子どもがいる若手世代の入居が多いという特性から、世帯の共通性も交流のきっかけになっているそうです。「サークル活動を通じて別棟の居住者と顔なじみになり、そこから自然と家族同士や世代間交流が広がっていっています」(ユトリシア管理組合理事長)。年々広がる居住者同士の交流の輪が、イベントの継続性やサークル活動の発展の秘訣のようです。

また“参加しやすいイベント”にも工夫を凝らしていて、例えばクリスマスリース用クラフト作りのイベントでは、午前中を親子連れ、午後は大人を対象にしたところ、親子で参加した居住者からは「子どもが騒いでも気にすることなく参加でき、一緒に楽しむことができた」、午後の参加者からは「制作に集中できて、同じ趣味の居住者と仲良くなれた」と好評でした。

創設から7年を迎え、若い世代や子どもが集うサークル活動が活発になったことから、同クラブでは高齢男性が参加できるイベントに取り組んでいます。以前アンケートを取ったところ、男性居住者などから「同じような境遇の居住者との交流の場がほしい」との意見があったことから、今年6月には壱番街1階にある共用カフェを利用し「シニアカフェ」を開催しました。まだまだ参加者は少ないですが、ハッピークラブ委員長は「一人だからと遠慮しがちな世代だと思います。参加しやすい企画を立てて、居住者の皆さんがそれぞれ何かしらのつながりが持てるように工夫していきたい」と話します。

今後は自治会とハッピークラブが協力し、地域交流を目指す

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さらに今後は地域コミュニティ活動にも積極的に参加していく方針で、昨年12月には「ユトリシア自治会」を発足し、東習志野連合町会に加盟しました。これまでも管理組合理事会を中心に、オブザーバーとして東習志野連合町会の町会活動に参加していましたが、「地域の活性化のために町会として参加してほしい」と声が掛かるようになったといいます。

東習志野地域の4,500世帯のうち、ユトリシアの居住世帯は1,000世帯以上。管理組合理事長は、「世帯数が多いということは、周辺地域とのつながりも大きいということ。マンションとして地域と協調しながらコミュニティの輪を大きくしていきたい」と抱負を語ってくれました。すでにハッピークラブのサークル単体で地域活動に参加している例もあることから、今後は自治会・ハッピークラブの共催イベントなどで、他町会との交流を増やしていく予定にしています。

概要(取材年月:2016年07月)
  • 建物名:ユトリシア
  • 所在地:千葉県習志野市
  • 階数 :14階建て・5棟
  • 総戸数:1,453戸
  • 竣工年:2009(平成21)年3月(壱番街)
  • 管理形態:委託管理
  • 管理会社:(株)長谷工コミュニティ
  • 総会開催:12月
  • 役員数 :理事23人、監事2人
  • 役員任期:2年(半数ずつ改選)

マンションライフをサポートする関係団体(リンク)